2014年03月04日

ヤクルト秋吉4回0封 ローテ急浮上

エース館山の穴を埋める新星が、開幕ローテーション争いに急浮上した。ヤクルトのドラフト3位秋吉亮投手(24=パナソニック)が強力ソフトバンク打線に4回を1安打無失点。右肘手術から復活を目指す館山が開幕構想から外れた中、初先発で先発適性をアピールし「自分の投球ができた」と喜んだ。

 2回だった。昨季198安打の長谷川から外角142キロの直球で空振り三振を奪った。長谷川は「あれ?」と驚いた表情を見せた。意図して投げる「シュート回転する直球」で、際どいコースをファウルにしようとした安打製造機のバットに、空を切らせた。(ゼクシオ7アイアン)

 人生初の「屈辱」を糧にした。5日オリックス戦で1回7失点。「1回に7失点は初めて。どうしたらいいのか分からなくなった」と洗礼を浴びた。社会人時代の昨年2月に結婚。「1軍で活躍してご飯を食べさせていかないといけない」と1年目から勝負をかける。「次ダメなら2軍も…」という不安を、雄たけび交じりの熱投で振り払った。

 完璧な投球で予定回を過ぎた4回もマウンドに送られたが、3者凡退で期待に応えた。次回登板も先発が決定し、小川監督は「今日のような投球なら可能性としてある」と開幕ローテ候補の1人に加えた。昨季最多勝の「ライアン」小川も当初は中継ぎの方針だったが、オープン戦で結果を残して開幕ローテをつかんだ。「次もゼロに抑えられるように頑張る」。中継ぎ候補から新人王へ-。変則右腕は、ライアンがたどったサクセスロードの第1歩を踏み出した。(スピードブレイドアイアン)

 ◆ヤクルト先発事情 開幕投手は昨季最多勝の「ライアン」小川で内定。オープン戦も2試合で計5回無失点と心配はなさそう。状態を上げてきた石川と、制球力ある新外国人左腕のナーブソンはほぼ確定。期待されていた館山は手術をした右肘の状態を考慮して構想から外れリハビリ中。残り3枠を松岡、村中、中沢、木谷、古野らで争っているが、どの投手もオープン戦の成績は決め手に欠いている。その中で秋吉が結果を出し、割って入ってきそうだ。  


Posted by golenty at 16:16Comments(0)